パイロットの夢、1000万円で現実に 訓練学校代表に聞く「なり手不足時代」の就職事情
1000万円かけて夢を追う人たちの実像とは
――訓練生の年齢層は、どういった感じでしょうか。
船場さん「一番多いのは、高等学校や大学卒業後の10代後半から20代前半です。次いで、30代前半が多くみられます。これは、経済的、時間的にご両親らの援助が受けられる世代であること、また就職して自分自身で給与を得るようになってから、むかし夢見たことに再チャレンジするという形です」
――そうした若い人たちにとって、1000万円というのは相当な大金だと思いますが、いかがでしょうか。
船場さん「やはり最も多いのはご両親からの援助です。銀行からの融資を受けている方もいます。また、本旨からはそれますが、1000万円という金額は非常に大きいため、複数回に分けて訓練を行う方もいらっしゃいます。その場合は、1回の訓練費用が200万円弱になるため、経済的な負担は少なくなります」
――訓練生たちが乗り越えるべき試練や壁などは、どういったものがあるでしょうか。
船場さん「最大の壁は『自分自身』ではないかと思っています。パイロットになるまではもちろん、資格を有してからも、就職するときも、あらゆる壁にぶち当たります。どんな仕事をしていても同じかもしれませんが、それらの壁にぶつかったとき、折れてしまうのかどうか。そこは、自分自身が強い意志を保ち続けることができるかどうかにかかっていると思います」
渡米したりスクールで免許を取っても、仕事に就けない奴は大勢いる。
身体検査や訓練をパスして免許取得、なんとか航空会社に就職したものの、試験に落とされ、地上勤務に左遷される人は少なくない。
この、関って人は三流記者だな。就職後の実態を完全に無視してスクールの教官にしか取材していないのか。
そのうちに先祖代々パイロットの家柄出身の世襲パイロットが多数を占めたりするのだろうか。
プロ の パイロット にとって最も必要なことは、生まれつきの能力の一つである「注意力の分散」を含めた「操縦適性」である。学生を「首」にすると航空局の予算が余るので、何十年間も学生の エリミネート が無かった航空大学校を除き、自衛隊では操縦訓練生の 2 割 しか パイロット になれなかった。航空大学校出身者でも計器飛行ができずに入社後に地上職になった者、機長になれずに副操縦士のままで定年を迎えた者もいた。自社養成者でも同じことがいえる。かつて パイロット 養成の現場では 「たとえ ダイアモンド を捨てても、石( 操縦適性の無い者 )を拾うな 」と言われてきた。運動神経の発達と操縦とは無関係であり、まじめ、一点集中など人間的に好ましい性格の持ち主は、往々にして操縦適性に欠ける場合が多い。( 元 民間航空の 機長 )