JAL国内線「有償座席利用率最高」を更新、なぜ? 鳥取社長「目的があれば…」 今後の課題は

JALの経営陣は、同社国内線における2025年度上期の有償座席利用率が、再上場以来過去最高の数字を記録したと発表しています。どのような理由があったのでしょうか。

82.9%を記録

 JAL(日本航空)グループが2025年10月30日、2026年3月期第2四半期業績(2025年4月1日~9月30日)の決算を発表しました。JALの経営陣は決算会見で、同社国内線における2025年度上期の有償座席利用率82.9%というのは、再上場以来過去最高の数字であると発表しています。

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JALの機体(乗りものニュース編集部撮影)。

 この好調の主な要因として、需要喚起策の展開と、大阪・関西万博の開催が挙げられました。特に万博は伊丹路線の需要を大きく押し上げ、鳥取三津子社長は「やはり目的があればお客様は、しっかり移動してくれるということが分かりました」と話します。

 一方で、万博期間中には新幹線の利用者も多く、陸路との競合が国内線事業の大きな課題であることも再認識したともしています。今後は、高い座席利用率を背景に収益単価を向上させる「イールドの改善」が焦点となり、国内線事業のさらなる収益性強化を目指します。

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