「SLもおか」異例の“1年運休”へ DLも運行できず 27年度から運転再開めざす

真岡鐵道は、蒸気機関車「SLもおか」を2026年度は運休させると発表しました。

1年間かけて全般検査を実施

 真岡鐵道は2025年11月10日、蒸気機関車「SLもおか」を来年度(2026年4月から2027年3月末まで)運休すると発表しました。

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SLもおか(画像:真岡鐵道)

 運休期間中、「SLもおか」を牽引するC12形66号機は全般検査を実施します。車両のすべての機器を分解し、細部まで点検・修繕を行うほか、車体の再塗装や各部の調整も実施されます。また、回送列車などを牽引するディーゼル機関車のDE10形1535号機および50系客車についても、重要部検査・全般検査を実施するため、2026年度は車両の運用ができない見通しです。

 C12形は2025年3月にシリンダー内部やピストン関連部品に不具合が発生。応急処置が施された後、運行日を減らす対応が取られていました。

 この機関車は1933(昭和8)年に製造されてから車齢90年を超えています。1994年の「SLもおか」運行開始から30年以上が経過しており、部品の消耗が進んでいるといいます。

 真岡鐵道では、2027年度に万全の状態での運行再開を目指すとしているものの、全般検査の進捗状況によっては、運休期間が延長となる可能性もあるとしています。

【画像】これが「SLもおか」の損傷状況です

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