「顔認証」vs「Suicaが空中でピッ」 タッチレスな未来の改札に“新手法” どっちが現実的?
未来の駅の自動改札は、やはり「顔認証」による「顔パス」となるのでしょうか。その方法だけでないことを、JR東日本自らが、「鉄道技術展2025」で示しました。
顔認証に強力なライバル登場!?
それは、「ミリ波」と呼ばれる電磁波を使ったシステムで、Suicaの位置を検知し、タッチをせずに改札を通れるというもの。会場にあった専用の改札機は、「既存の改札機にシステムを搭載したカバーをかぶせただけ」であり、既存の改札機の機能も維持できるといいます。
顔認証の大きなハードルとなる顔の登録も不要なシステムですが、「コレが必要でして」と見せてくれたのが、Suicaを格納するカードケースのような専用端末です。
現時点では、どうしても端末を買ってもらう必要があり、価格も未定とのことですが、「将来的にはスマホ(モバイルSuica)であれば端末無しでもいけるかも」とのことでした。
NECは顔認証によるゲートレス改札のメリットについて、「車いすもベビーカーも、みんな通りやすい」こと、「ハードウェアの効率化でメンテナンスを省力化」できること、そして「周辺の街での顔認証と連携」してデータを利活用できることを挙げます。JR東日本はSuicaの“ルネッサンス”を掲げ、「改札はタッチするという当たり前を超える」として、ウォークスルー改札の実現を目指しています。
顔認証こそ未来的、とも思うかもしれませんが、JR東日本メカトロニクスがミリ波のシステムを開発したのは「顔認証が普及した場合、顔のデータがサーバーを圧迫するのではないか」と考えた側面もあるといいます。ウォークスルーの実現へのアプローチは、一つではないようです。





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