フェリーに「国道標識」付けました! 「海の国道」の認知度を上げたい 「実はもう一つ付けたいものが」
伊勢湾フェリーは2025年11月27日、フェリー各船のデッキ後方に「国道42号」の標識を設置したと発表しました。
うちの航路は「国道42号」です! 「あれ、もう一つ国道ありますよね?」
伊勢湾フェリーは2025年11月27日、フェリー各船のデッキ後方に「国道42号」の標識を設置したと発表しました。
同フェリーは愛知県渥美半島の伊良湖岬と、三重県鳥羽を結びます。国道の標識は「海上国道であることがあまり知られていない。鳥羽伊良湖航路の認知度をもっと上げたい」(伊勢湾フェリー)ためだそう。
国道のルート上に海で途切れた区間がある場合など、旅客航路が国道の「海上区間」として指定されているケースは全国に存在し、一部航路では今回と同じように、「国道」であることを船内にアピールしています。
ちなみに中部圏では、静岡の「駿河湾フェリー」が同様の取り組みを行っていますが、こちらは「県道223(ふじさん)号」に指定されています。
今回、船に標識が設置された国道42号は、紀伊半島の海沿いをぐるりとめぐり和歌山市で終点となる路線ですが、起点は静岡県浜松市とされています。渥美半島と紀伊半島をつなぐ伊勢湾フェリーが「海上区間」にあたります。
しかしながら、実はこの航路を海上区間とする路線はもう一つあります。
それが国道259号です。渥美半島の北側を通って愛知県豊橋市が終点の短い路線ですが、起点が三重県鳥羽市とされており、伊勢湾フェリーは42号と259号の二重指定区間となっています。
Xでは「あれ259は鳥羽まであるけど違うんですか?」と、国道42号の標識のみの設置を不思議がる声もありますが、一般的に、国道の重複区間は若いほうの番号のみが表示されるケースがあります。
伊勢湾フェリーによると、国道259号の標識もつける予定は今のところないとのことですが、実は「もう一つ付けたい看板がある」とも明かしました。
それは「太平洋自転車道」の看板。国が指定した「ナショナルサイクルルート」の一つで、「千葉県銚子市から神奈川県、静岡県、愛知県、三重県の各太平洋岸沿いを走り、和歌山県和歌山市に至る延長1487kmの自転車道」と説明されているものです。伊勢湾フェリーは東京湾フェリー(千葉ー神奈川)とともに、このルートの海上区間に組み込まれています。
外国人旅行者でも、伊勢湾フェリーに自転車を持ち込む人が増えているとのこと。もしかしたら今後、国道259号や太平洋自転車道の標識も船で見られるかもしれません。





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