新幹線車掌の携帯端末に新型 「きっぷ読み取り装置」で入力省略 JR東海

東海道新幹線の車掌などが使用する携帯端末に新型が導入されます。きっぷの変更時などに磁気情報を読み取ったり、異常時には運行情報が端末に配信されたりするなど、機能強化が図られます。

列車無線に携帯電話回線を併用 通信も安定

 JR東海は2016年12月21日(水)、東海道新幹線の車掌やパーサーが車内での発券業務などに使用する携帯端末に、新型を導入すると発表しました。

 これまで車内できっぷを変更する際などは、車掌がきっぷの券面情報や、変更後の経路などをひとつひとつ端末に入力していました。新端末では、読み取り装置で磁気情報を自動で取り込み、経路自動案内機能を持つマルス(JRグループの乗車券類販売システム)と連携することで、経路や経由駅の入力を省略。発券や乗換案内にかかる時間が短縮されます(パーサー用はきっぷ読み取り装置を省略)。

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左が現在の端末、右が新型。タッチパネルが大型化され、操作性や視認性が向上する(画像出典:JR東海)。

 また、異常時には、指令所などからの運行情報を文字や写真で端末に直接配信。これまでは乗務員室などでの口頭伝達が中心でしたが、乗務員室以外でも端末を見ながら乗客へ運行情報を案内できるようになります。

 さらに、JR東海の専用回線(デジタル列車無線)に加え、携帯電話回線(LTE回線)を併用することで、異常時を含めた通信の安定性も確保されます。2018年3月ごろに、約1260台を導入予定。投資額は約37億円です。

【了】

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