「定期定点クルーズ」に南西諸島のカリブ海化? 2017年、どうなる日本のクルーズ

2016年、政府は将来の観光ビジョンを策定。これを受け、官民内外問わず日本のクルーズ界も大きく動きました。また海外事業者の動向にも注目が。はたして2017年以降はどうなるのでしょうか。

海外船社による、日本のクルーズの新たな夜明け

 これまでも世界第2位のクルーズ会社である、アメリカのRCI(ロイヤル・カリビアン・インターナショナル)が運営する「ロイヤル・カリビアン・クルーズ」は日本の港に定期的な寄港を行っており、ゲンティン香港(中国)が運営する「スタークルーズ」も沖縄や石垣への定期寄港を繰り返してきましたが、「ロイヤル・カリビアン・クルーズ」はほとんどの乗客が中国人客、「スタークルーズ」も台湾からの乗客を目当てにしたもので、日本人向けのツアー販売は行われていませんでした。

 その点、コスタ・クルーズのターゲットは日本人マーケットです。一部、韓国からの乗客もありましたが、事実上、初めての日本人向け「定期定点、大衆クルーズ」です。とりわけ北陸新幹線の開通という絶好のタイミングをとらえ、関東地区(金沢)、関西地区(舞鶴)、九州(博多)からの集客を目指すアイテナリー(旅程)の組成もあり、昨年、JOPA(日本外航客船協会)の「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2016 グランプリ」を受賞しました。

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コスタ・クルーズが2017年夏、日本発着の日本海周遊クルーズに投入するという「コスタ・ネオ・ロマンチカ」(写真出典:コスタ・クルーズ)。

 コスタ・クルーズは、2017年も前述の日本海周遊クルーズに加え、日本人仕様に改装した「コスタ・ネオ・ロマンチカ」という新しい客船による新たな日本海周遊クルーズを実施予定。寄港地で乗下船が可能な「インターポートシステム」や、子どもの同室無料、舞鶴港での駐車場使用料を無料にするなどの工夫で、日本市場の拡大を図ります。JOPAの表彰でも、「海外船社と日本港湾が一体となったマーケティング」が奏功しつつあると評価されています。

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