N700系の最高速度、実は305km/h? 「新幹線の足」守る現場

鉄道にとって、「足」ともいえる台車(車輪部分)のメンテナンスは重要です。高速で走行する新幹線はどのようにして、世界に誇るその「能力」を維持しているのでしょうか。

新幹線が最高速度を出すのは工場のなか?

 こうして整備された輪軸や台車枠が、別にメンテナンスされたモーターなどとともにふたたび組み立てられ、台車の形に戻ったところで走行試験に入ります。

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“新品同様”という状態に整備されたN700系の台車(2017年1月、恵 知仁撮影)。

 とはいえ、普通に線路上を走るのではなく、台車だけでの走行試験です。「ルームランナー」の上で輪軸が回転するイメージでしょうか。「台車走行試験機」を用い、その場で振動や音、発熱に問題がないかといった試験を行うのです。

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浜松工場の台車走行試験機(2017年1月、恵 知仁撮影)。

 営業運転を開始した新幹線車両にとって、一部の例外を除きこの試験時が、最も速くその輪軸が回転するときかもしれません。

 東海道・山陽新幹線を走るN700系の営業最高速度は、東海道区間で285km/h、山陽区間で300km/hです。しかしこの台車走行試験機では、それを上回る305km/h相当の速さで試験が行われます。なお、最高速度が東海道区間で270km/h、山陽区間で285km/hである700系の場合は290km/hです(2017年1月で浜松工場における700系の全般検査は終了)。

 こうして整備された台車は「ぎ装場」へ送られ、車体と再び結合。「のぞみ」などとして、「日々の安全・安定輸送」という任務へ戻っていきます。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. 理論的にはもっと早く走れる。ただし日本では騒音やら路盤やらカーブやらの問題で速度が抑えられているだけ。ちなみに在来線特急電車も性能的には160kmは出せますが、安全制動距離(一応600m以内)を考慮して120km以内に抑えられているだけ。

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