「トミカ」半世紀、ロングセラーの秘密 子どものための「あえて」の仕様とは?

およそ半世紀の歴史をもつミニカーブランド「トミカ」は、その精巧さが高い支持を得ている一方で、あえて実車と同じにしていないところもあるそうです。ロングセラーの秘密を探りました。

クルマにあるはずのものが、意図的に外されている「トミカ

――「安全性」のために、どういった工夫があるのでしょうか?

 実車をベースにはしていますが、すべて忠実に再現するわけではなく、ある程度デフォルメしています。そもそも「トミカ」は、実車の何分の1という、いわゆるスケールモデルではありません。手のひらサイズで規定の箱(縦3.9×横7.8×奥行き2.7cmが標準)に収まるように作られているため、実はスケールは車種によってバラバラなのです。

――細かな点では、実車と比べてどういう違いがあるのでしょうか?

 まず、おおよその車種にはドアミラーがありません。また、スポーツカーに特徴的なウイングも丸くするなど、とがったパーツを極力なくしています。

――実車とちがう部分はある意味創作になると思いますが、そういう意味での難しさなどはありますか?

 ウイングの形状にしても、実車のメーカーにはそれぞれにこだわりがあるので、監修いただく際に調整が必要になってきます。そこが苦労する点のひとつかもしれません。

Large 20170404 01
「トミカ」にラインアップされた2017年モデルの日産「GT-R」。ドアミラーがなかったり、リアウイングも安全な設計になっている。(2017年3月、中島洋平撮影)。

※ ※ ※

「トミカ」の主役はいつの時代も、やはり子どもなのでしょう。安全性とリアルさを両立させるために、なくすところはなくすというある程度のデフォルメも、「トミカ」の魅力かもしれません。

Large 20170404 02
「トミカ」史上初のテレビアニメ『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察』(画像:TBS)。

 なお、2017年4月15日(土)朝7時から、「トミカ」史上初となるテレビアニメ『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察』(TBS系列)がスタートします。パトカー、消防車、救急車からロボットに変化する「ドライブヘッド」を小学生が操縦し、街の平和を守るというストーリー。岸田さんによると、テーマは「救急や災害の現場で人を救う」ことといい、このアニメや「トミカ」に親しむことを通じて、そうした仕事に子どもたちが憧れを持ってもらえれば、と考えているそうです。

●テレビアニメ『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察』

・番組公式サイト

http://www.tbs.co.jp/anime/drivehead/

・番組公式Twitter

https://twitter.com/tbs_dh

【了】

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  4. 品川と青森を結ぶ「新たな夜行特急」が2027年度から運行へ 所要時間は12時間超え フルフラット仕様の個室も
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  3. ロシア海軍のステルス艦が「大炎上」 ウクライナの攻撃で撃破される瞬間を捉えた映像が公開
  4. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  5. 空母化進む「最大の護衛艦」がフェリーと並んだ! 大きさの違いが際立つショットを海自が公開