予約で走るタクシーは「安いハイヤー」? 都会と地方とで定義や実態は異なるのか

そもそも「ハイヤー」とは

 そもそも「ハイヤー」とはなんなのでしょうか。前出の三和交通は同社のハイヤー事業について、次のように説明します。

「ハイヤーの料金体系は『時間』で決まっています。これには営業所起点で1時間当たり15km程度の走行も含まれています。1時間約6000円(15km走行)、4時間約2万4000円(60km走行)といった料金です。また、走行距離が長くなる場合は1kmあたり400円が加算されるため、4時間で100km走る場合、2万4000円に1万6000円が加算されて、4万円になります」

 走行距離あたりの運賃も異なりますが、つまり、タクシーは「メーターを倒した時点から運賃が発生する」のに対し、ハイヤーは「営業所を出た時点から発生する」ということになります。

 ハイヤーに使用する車種も異なるそうで、「普通のタクシーは『クラウン』が中心ですが、ハイヤーには『クラウン ロイヤル』を入れています。また、大人数で利用したいという要望に応えるため、10人乗りの『ハイエース グランドキャビン』もあります」とのこと。またその乗務員(ドライバー)についても、ハイヤーには「一定期間以上タクシー乗務経験があり、接客レベルが高い社員を入れています」といいます。

 車種や乗務員の質などサービスの内容は事業者ごとに異なるものなので、タクシーとハイヤーの本質的に異なる点は、やはり「料金体系」の部分でしょう。料金が高く設定されているからこそ車種も乗務員の質も異なる、ともいえるからです。

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コメント

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1件のコメント

  1. タクシーもハイヤーに似せた黒塗りしたら売り上げ伸びたとか?乗り合いバスも電車も属性で分ける専用なんてのあるけど乗り合いや貸しきりの定義は揺らぎ無い断固たる運営をしてほしいね