NASA次世代ロケット、まずは無人打ち上げへ トランプ政権の思惑はねのけ開発日程発表

2017年5月にNASAが発表した次世代ロケット「SLS」の開発スケジュールは、ごく平凡なものでした。しかしそれは、紆余曲折の末に実現した「平凡さ」でした。なにがあったのでしょうか。

苦悩するNASA、遅れる計画

 このような要請に対しNASAはあまり乗り気でなかったものの、リスクや必要な追加作業との兼ね合いを考慮しつつ検討を開始します。また一部報道では、トランプ政権の要請は2021年1月に1期目を終える同政権の、2期目就任を狙ったパフォーマンスに利用する目的があるのでは、とも報じられていました。

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左からSLSの無人版、同有人版、および貨物輸送バージョン(画像:NASA)。

 しかし、「EM-1」を有人ミッションにするのは、そう簡単な話ではありません。NASAは無人での打ち上げに「SLS Block 1」、有人での打ち上げには「SLS Block 1B」という、モデルの異なるロケットを利用する予定でした。「SLS Block 1B」ではロケット2段目となる「EUS(Exploration Upper Stage)」を搭載するのですが、このEUSはまだ製造されておらず、有人打ち上げに変更した「EM-1」がいつ実施可能なのか不明瞭だったのです。

 さらに技術的な問題や予算を原因として、NASAはSLSの初打ち上げを2019年に延期すると発表します。また災害による地上打ち上げ施設の損傷なども発生し、いったいSLS計画はどうなってしまうのだろう……と危惧されていたタイミングで、冒頭のように、NASAから「SLSの初打ち上げには宇宙飛行士を搭乗させない」という発表がなされました。つまり当初予定していたとおり、1回目は無人打ち上げ、2回目は有人打ち上げというスケジュールに戻ったのです。

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コメント

1件のコメント

  1. 化学燃料ロケットの次はまだ来ないのかなあ

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