ドリームリフター、スーパーグッピー…異形すぎる飛行機、なぜ生まれた?(写真12枚)

エアバスは「白イルカ」

「スーパーグッピー」はNASAの輸送だけではなく、ヨーロッパでエアバスの航空機パーツ輸送でも活躍します。1971(昭和46)年から使用されていましたが、エアバスはそののち自社で専用の輸送機を開発します。それが「エアバス・ベルーガ」です。

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「ベルーガ」のベースとなったA300-600R。写真は輸送機型の600F(石津祐介撮影)。
白イルカの愛称を持つA300-600ST「エアバス・ベルーガ」(画像:santirf/123RF)。

 A300-600Rをベースに開発され、正式名称はA300-600ST(Super Transporter)。その外見から「白イルカ」を意味する「ベルーガ」という愛称で呼ばれました。

「ベルーガ」はA320や330など航空機のパーツ輸送に活躍していますが、巨大な旅客機であるA380のパーツはこれに収まらないため、船や鉄道で輸送します。

ボーイング787専用の輸送機、「ドリームリフター」

 ボーイングの最新鋭機である787を製造するために、日本やイタリア、そしてアメリカの各地からワシントン州にあるボーイングのエバレット工場へとパーツを輸送する専用の大型航空機があります。ボーイング747-400型を改造したLCF(Large Cargo Freighter)型で「ドリームリフター」という愛称で呼ばれています。

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中部国際空港へ着陸する「ドリームリフター」(石津祐介撮影)。
貨物の積載容積は747-400Fの3倍もあり、垂直尾翼は延長されている(石津祐介撮影)。
787の主翼部分が積み込まれ、ワシントン州のエバレット工場へと運ばれる(石津祐介撮影)。

 日本では、愛知県から787の主翼部分が輸送されており、中部国際空港でその姿を見ることができます。

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コメント

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2件のコメント

  1. ちなみにこの特集の写真にはないのですが、VM-Tアトランテの胴体は非常に細長く、その上に巨大なタンクを積載して飛行中の写真を見ていると、いつ荷物が転げ落ちても不思議ではないくらいです。

  2. 巨人機、異形機大好きだから、お腹いっぱいw
    ドリームリフターはデスクトップモデル持ってる。