JR東海、リニア中央新幹線の電気設備工事を認可申請へ 一部駅の位置変更も
JR東海が、リニア中央新幹線の工事のうち、変電所や信号通信設備などの工事について、国土交通大臣に認可申請することを決定しました。
今回申請分の工事費は8377億円
JR東海は2017年9月25日(月)、リニア中央新幹線・品川~名古屋間の工事のうち、変電所や信号通信設備をはじめとする電気設備などの工事について、国土交通大臣に認可申請すると発表しました。
今回の申請は全国新幹線鉄道整備法に基づき行われるもので、すでに認可されている「工事実施計画(その1)」に続く「工事実施計画(その2)」になります。
「その1」から追加される事項は、次のとおりです。
・列車の制御方式 列車間の間隔を確保する装置による方法
・通信設備の概要 光搬送設備及び列車無線設備
・き電線、送電線及び配電線(低圧のものを除く。)の架設方式、種類及び太さ
このほか各図面なども加わります。また、設計や調査、協議などの進展に伴い、「その1」から線路や一部駅の位置などに変更が生じます。駅に関する内容は次のとおりです。
・神奈川県駅(仮称、相模原市緑区橋本)の配線や駅東側の勾配を変更。これに伴い駅中心キロ程を66m名古屋方へ移動。
・岐阜県駅(仮称、中津川市千旦林字坂本)の駅中心キロ程を4m名古屋方へ移動。
「その2」において、東京都、静岡県、長野県内に関する変更はありません。
「その2」の工事費は8377億円で、「その1」で認可された工事費4兆158億円を合わせると総額は4兆8536億円となります。車両や駅設備などに関しては、工事内容が確定した段階で今後、認可申請される予定です。
なお、この分の見込み額を加えた総工事費は5兆5235億円(山梨リニア実験線既設分は除く)となりますが、「その1」の認可申請時にJR東海が示した総工事費から変更はありません。品川~名古屋間285.6kmの完成は、2027年の予定です。
【了】
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