「ヒノノニトン」や新型「プロフィア」ほか、日野の東京モーターショー2017出展概要
日野自動車は10月25日より開催される「東京モーターショー2017」に、新型「プロフィア」はじめトラック、バス5台などを出展します。
はたらくクルマやダカールラリー優勝車両など出展
日野自動車は2017年10月25日(水)より東京ビッグサイトにて開催される「東京モーターショー2017」へ「もっと、はたらくトラック・バス」をテーマに、今年フルモデルチェンジした「日野プロフィア」や、ダカールラリーでクラス優勝を果たした「日野レンジャー」の実車など5台の車両、エンジン2基などを出展します。
出展車両などについて日野は次のように説明します。
●「日野プロフィア」(市販車)
今年14年ぶりのフルモデルチェンジを果たした大型トラック、新型「日野プロフィア」。エクステリア、インテリアを一新するとともに、定評ある安全性、経済性もさらに向上、平成28年排出ガス規制に適合しています。対人検知が可能な衝突被害軽減ブレーキ「PCS(※)」や車線逸脱警報など先進の安全装備を標準装備、また主力の279kW(380PS)エンジンを13Lから9Lにダウンサイズすることで大幅な軽量化も実現。ドライバーが乗ってみたくなる、そして稼げるトラックです。
※…「PCS」はトヨタ自動車の登録商標です。
●「日野レンジャー」(市販車)
「日野プロフィア」と同時に16年ぶりにフルモデルチェンジし、平成28年排出ガス規制に適合させた中型トラック、新型「日野レンジャー」。こちらもエクステリアとインテリアを一新し、「日野プロフィア」と同等の先進安全装備を標準装備しています。すべてのエンジンを5Lにダウンサイズして燃費も向上しました。
●「日野デュトロ ハイブリッド(ワイドキャブ)」(市販車)
「ヒノノニトン」でおなじみの、小型ハイブリッドトラックで一番の販売実績を誇る「日野デュトロ ハイブリッド」が、ワイドキャブ車に新たに6速AMT(Automated Manual Transmission)を搭載。あわせてハイブリッドシステムの制御を改善して燃費とドライバビリティを向上させました。13.2km/Lとクラストップの低燃費が自慢です(重量車モード燃費値)。
●「日野ポンチョEV」(参考出品、限定販売車)
国内で唯一の小型ノンステップバス「日野ポンチョ」。そのディーゼルエンジンを電気モーターに置き換えたEVバスです。すでに、東京都墨田区、同羽村市、石川県小松市で営業運行しています。それぞれ約10kmほどの運行ルートを1運行するごとに充電する「高頻度充電コンセプト」にもとづいて運行しており、順調に実績を積んでいます。走行時にはCO2を出さず、走行音も静かで乗客や地域の皆様に喜ばれています。
●「日野レンジャー」ダカールラリー2014参戦車(参考出品車)
1991(平成3)年の初参戦以来26回連続して出場し、連続完走記録を積み重ねてきた「日野レンジャー」。日野のチャレンジスピリットと高い耐久性の象徴です。展示車は「ダカールラリー2014」で菅原照仁ドライバーがステアリングを握り、排気量10リッター未満クラス優勝を果たした車両です。ギャラリーを併設し、過去に受賞したトロフィーなどを展示します。
●そのほか
<エンジン展示>
高効率で低燃費なエンジン2基を実物展示にてご紹介します。
A09Cエンジンは、おもに大型車用の、高い環境性能を備えたダウンサイジングエンジンです。A05Cエンジンは、そのA09Cエンジンをベースにした、おもに中型車用のダウンサイジングエンジンで、いずれも2段過給や世界初採用となる「ディンプルライナー(※)」、超高圧コモンレール等を採用した最新エンジンです。A09Cエンジンは「日野プロフィア」「日野セレガ」に、A05Cエンジンは「日野レンジャー」「日野ブルーリボン ハイブリッド」「日野メルファ」に搭載されています。
※…シリンダーライナーのピストン摺動部にディンプル(小さな窪み)を形成して抵抗を低減する仕組み。「ディンプルライナー」は日本ピストンリング株式会社との共同開発です
<技術展示>
日野の最新の環境技術および安全技術の取り組み姿勢や全体像を、パネル展示にてご紹介します。
※ ※ ※
日野は今回の「東京モーターショー2017」について、「出展テーマは『もっと、はたらくトラック・バス』。もっと効率よく、もっと安全に人や物を運び、人々の生活を支えるためにもっと役に立ちたい、という日野の思いを込めました。現車展示だけでなく、先進の環境・安全技術や、車の稼働を支える取り組みについてもわかりやすく展示します。さらに日野の考える物流や人の移動の未来像をチャーミングな映像でご紹介します。日野ブースは東京ビッグサイト東1ホールです」としています。
【了】
実はユーザー泣かせの新型構成、価格値上げ、規制装置によるシャシの重量増しで完成時に積載取りにくい現実