上から眺める航空ショー? 危険な山あいをデモ飛行する軍用機、そこまでする理由とは(写真23枚)

世界には、上から見下ろせる航空ショーがあります。山あいを軍用機が飛び、アクロバット飛行までするのですが、なんとも信じがたい光景です。しかしそうした危険を冒すのには、もちろん理由があります。

航空ショー、下から見るか? 上から見るか?

 日本でも大人気の航空祭、航空自衛隊「ブルーインパルス」のアクロバット飛行が見られるとなれば、どこの基地でも非常に多くのファンを集めます。

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フレアを発射するF/A-18を、山の上から見下ろす(2017年10月、石津祐介撮影)。

 こうした「エアショー」は、日頃の訓練や軍事力を内外にPRするという目的もあり、世界各地で様々に行われています。もちろん、たいていの場合は地上から眺めるのが普通ですが、世界にはなんと上から航空機を見下ろすことができるエアショーがあります。

 無論、飛行機などに乗って眺めるというわけではなく、山の上から見下ろすというもので、ビューイングスポットまでは山を登ることになります。その道のりたるや、ふもとの街からおよそ2時間半。もちろん、自分の足で歩かなくてはなりません。

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会場となる演習場。その標高、なんと2200m。
エアショーの例にもれず、大勢のギャラリーが山を登り集まる。

 たどり着いた先は、標高約2200mの山の上、周囲は見渡す限りの山岳地帯です。そしていざプログラムが始まれば、目線より下の谷あいを戦闘機などが飛び交います。少しでも操作を誤れば、山腹に激突することが容易に想像できる光景です。

 これも訓練や技量を示す一環といえばそれまでですが、ここまで危険なことをする理由はなんなのでしょうか。

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