新型「スーパーあずさ」出発進行! E353系デビュー 約四半世紀ぶり新車、快適さ特徴(写真30枚)

中央線の特急「スーパーあずさ」として、新型車両E353系がデビュー。太鼓が鳴り響くなか、出発していきました。従来のE351系からおよそ四半世紀ぶりの新車E353系、特に快適性が「現代の最先端」へ大きく進化しています。

2018年春には、全「スーパーあずさ」がE353系に

浅間火焔太鼓保存会による演奏で出発した新型E353系。従来のE351系との違いとは(1分12秒)。

 JR東日本の新型車両E353系電車が、新宿〜松本間を結ぶ中央線の特急「スーパーあずさ」として2017年12月23日(土・祝)、運転を開始。松本駅(長野県松本市)と新宿駅において、その一番列車で出発式が開催されました(上りは松本6時51分発の「スーパーあずさ4号」、下りは新宿7時00分発の「スーパーあずさ1号」)。

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松本駅で行われたE353系出発式(2017年12月23日、恵 知仁撮影)。

「スーパーあずさ」の従来車両であるE351系は、ちょうど24年前、1993(平成5)年12月23日にデビュー。もう四半世紀近く前の車両で、テーブルもPCを置くことを想定していないような小さいものでしたが、新型のE353系は“現代仕様”に進化。全席にコンセントが用意され、テーブルはPCが置けるサイズ。インバウンドが増加するなか、荷物置き場が客室に設けられたほか、空気清浄機や防犯カメラも備えます。

 また、全車両へ動揺防止制御装置が設置され、カーブの通過速度を上げられる車体傾斜装置も、E351系の制御付き自然振り子式から、揺れの少ない空気バネ式に。新型のE353系は最高速度や所要時間こそE351系と同じですが、快適性・機能性が“現代の最先端”になっています。

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松本駅で行われた出発式のテープカット。
松本駅の1日駅長に任命された女優の清水くるみさん。
左が新型のE353系、右が従来のE351系。

「快適性に優れた新型車両に生まれ変わったことで、松本を玄関口としてより一層、広域的な誘客につながることに期待しています」(松本市長 菅谷 昭さん)

 E353系は2017年12月23日(土・祝)から、4往復の「スーパーあずさ」で運転開始(1、4、11、18、22、23、29、36号)。2018年3月17日(土)のダイヤ改正で、全ての「スーパーあずさ」がE353系での運転になる予定です。

 なお12月23日(土・祝)朝6時の時点で、新型のE353系を使う上り一番列車「スーパーあずさ4号」と、下り一番列車の「1号」と「11号」は普通車指定席、グリーン車ともほぼ満席。それ以外のE353系による「スーパーあずさ」も、グリーン車はほぼ満席だそうです。

 また速達性が高い「スーパーあずさ」ではなく、停車駅が比較的多い中央線の特急列車「あずさ」「かいじ」用では、2001(平成13)年にE257系電車が登場しています。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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5件のコメント

  1. 航空機と同じで座席を薄くして、足元を広くしたって感じかな
    スカイライナーの方が足元広いな

  2. 平成初期にキョンキョンが唄ったJR東のCMソングのうち、
    スーパーあずさ:四半世紀で交代
    成田エクスプレス:二代目に
    房総ビューエクスプレス:現役!!
    山形新幹線つばさ:二代目に
    二階建て新幹線Max:引退に向けて…
    横須賀線に総武線:いまだ現役E217系

    様変わりが大きいと思う。

  3. 長野駅での乗り継ぎ時間が短過ぎて飲食料の買い物を大急ぎでしないといけない欠点はあるけども、北陸新幹線+特急しなのルートの方が早いケースもあるからどうなる事やら。

  4. 都営地下鉄5500系の色違いなような気がしたのは他人の空似かな?

  5. 満席ならデッキに折り畳み椅子を持ち込んで過ごしても快適そうではあった。