ディープなチャーターフライトの世界 関空発名古屋・広島西経由大分行きCRJ200に搭乗(写真26枚)
貸し切り便「チャーターフライト」。J-AIRのボンバルディアCRJ200引退記念チャーターフライトに搭乗したところ、経路、機内放送、機窓……定期便とは大きく異なる、ディープな世界が広がっていました。
CRJ200引退記念、ゆかりの地を巡る
関西空港発、県営名古屋空港(小牧)と広島西空港跡(広島西飛行場、現・広島ヘリポート)の上空経由、大分空港行き。そんな変わったルートのフライトが2017年12月27日(水)、実施されました。
J-AIRのボンバルディアCRJ200が2018年1月に退役することを記念し、行われた「ボンバルディアCRJ 退役記念チャーターツアー」のチャーターフライトで、小牧と広島西はかつてJ-AIRが本拠を置いた場所(現在は伊丹)。CRJ200にゆかりのある場所を巡る内容になっています。
CRJ200は、1989(平成元)年に開発が着手された飛行機。日本の航空会社で現在これを運用しているのはJ-AIRのみで、全長26.8m、全幅21.2m、全高6.2m、座席数は50と、JALグループ最小サイズのジェット機です。ちなみに、145席の小型ジェット旅客機ボーイング737は全長36.4m、全幅28.9m、全高11.1m(数値はJALのB737-400)。J-AIRによるとCRJ200は画期的な飛行機で、この登場によって「リージョナルジェット」という言葉が生まれたといいます。
ツアーは1泊2日で、伊丹空港格納庫でのCRJ200見学、特別なルートでのCRJ200チャーターフライトなどを楽しむもので、料金は羽田発13万4000円、伊丹発11万4000円(1室2名)。販売したジャルパックによると、発売から約1時間で完売。7歳から60代までの32名(男性27、女性5)がツアーに参加したそうです。
広島西飛行場は滑走路こそ短かったが、その立地の良さはまさしくリージョナルジェット向きの空港だっただけに、三原空港の立地と広島市内への交通の便の悪さも相まって廃止が惜しまれる。
羽田空港の離着陸枠に空きがあれば、羽田~広島西線は安売りしなくてもビジネス客からの一定以上の支持があっただろうに。