ディープなチャーターフライトの世界 関空発名古屋・広島西経由大分行きCRJ200に搭乗(写真26枚)
定期便ではあり得ない機内放送
「現在、出発準備を整えて2基のエンジンをスタート致しました。これより関西国際空港滑走路ツーフォーレフト(24L)から離陸する予定でございます。本日は1日どっぷり、ディープなCRJのラストフライトをお楽しみくださいませ」(J-AIR 酒井真比古機長)
CRJ200の退役記念チャーターフライトJL4921便は2017年12月27日(水)、関西空港を朝8時20分ごろ出発しました。乗客はCRJ200のお別れに来た人たち。定期便では聞けない専門用語が飛び出すなど、機内放送も独特です。
なお、パイロットは川崎剛史機長と酒井真比古機長の2名が乗務。川崎機長がをPIC(Pilot in Command:責任者)を務め、酒井機長がMCなどを担当しました。
「CRJは、低い高度から高い高度まで燃費が大変良い飛行機です。本日は4500mの高度をもちまして、皆様に地面から近い距離で風景を楽しんでいただきます」(J-AIR 酒井真比古機長)
JL4921便は淡路島、加古川、丹後半島、琵琶湖の上空を通過。4500mという低い高度で水平飛行していきます。
「名古屋空港の滑走路へ降下してまいります。着陸は致しませんが、空港の風景、名古屋市街地から庄内川に向け飛行する経路、本日はきれいにご覧いただけるかと思います」(J-AIR 酒井真比古機長)
窓に映る名古屋の市街地がだんだん大きくなると、JL4921便は県営名古屋空港上空をローパス(低空飛行)。降下して空港を眺めながら再び上昇するという、定期便では通常ない機窓が展開しました。
続いてJL4921便は広島へ。またフライト中、機内では搭乗証明書や記念品の配布が行われています。
広島西飛行場は滑走路こそ短かったが、その立地の良さはまさしくリージョナルジェット向きの空港だっただけに、三原空港の立地と広島市内への交通の便の悪さも相まって廃止が惜しまれる。
羽田空港の離着陸枠に空きがあれば、羽田~広島西線は安売りしなくてもビジネス客からの一定以上の支持があっただろうに。