徹底解説! JR東海・小牧研究施設の大型試験装置
新幹線の関連技術を中心にさまざまな研究を行ってきた、JR東海の「小牧研究施設」。施設内に設置されている大型試験装置を諸元付きで紹介します。
「世界初」もある試験装置が勢ぞろい
愛知県小牧市東部の山あいにある、JR東海の総合技術本部技術開発部(小牧研究施設)。2002(平成14)年に開設され、いまも「安全・安定輸送の確保」「輸送サービスの充実」「低コスト化」を柱とした研究開発を推進しているといいます。
この小牧研究施設には大型の試験装置が多数設置されていて、なかには「世界初」を銘打っている装置もあります。東海道・山陽新幹線を走るN700系やN700Aも、これらの試験装置を使った研究によって生まれました。
実際にどのような装置があるのか、おもなものを紹介しましょう。
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Writer: 草町義和(鉄道ニュースサイト記者)
鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。