向ヶ丘遊園の跡地「人が集い楽しむ場」として再整備へ 小田急

小田急電鉄が向ヶ丘遊園の跡地利用に関する方向性を発表。豊かな自然環境を活用し「人が集い楽しむ場」としての機能を再整備していくといいます。

「地域全体の価値向上への寄与」を目指す

 小田急電鉄は2018年7月27日(金)、川崎市多摩区に広がる向ヶ丘遊園(2002年閉園)の跡地利用について、豊かな自然環境を活用し「人が集い楽しむ場」としての機能を再整備していく方針が固まったと発表しました。

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小田急電鉄がまとめた向ヶ丘遊園跡地利用の目的と目指す役割。現地には約21万8000平方メートルの敷地が広がる(画像:小田急電鉄)。

 跡地利用の方向性として、生田緑地の一部として「憩い」や「賑わい」を創出し、地域全体の価値向上への寄与を目指すといいます。さらにその目的のため、「自然、文化・芸術、教育」といったすでに地域に存在する豊かな資産をつなぐハブ機能としての役割を果たすとともに、身近なレジャーやちょっとした非日常を感じられる特別な空間や体験を創出することにより、地域に新たな付加価値の提供を図るとしています。

 向ヶ丘遊園は1927(昭和2)年、小田原線の開通と同時に開園。1958(昭和33)年にはばら苑がオープンします。1966(昭和41)年には向ヶ丘遊園駅と向ヶ丘遊園正門駅を結ぶ向ヶ丘遊園モノレール線が開業しましたが、このモノレールは2000(平成12)年に運行を休止(翌2001年に廃止)。向ヶ丘遊園自体も2002(平成14)3月に閉園を迎えました。

 同園は多摩丘陵の自然を生かした「花と緑の遊園地」としての特徴を持ち、そのなかのばら苑は閉園後も川崎市と同市民によって手入れが引き継がれています。また、跡地の一角には、2011(平成23年)9月に「藤子・F・不二雄ミュージアム」が開館しています。

 跡地利用を巡っては、2004(平成16)年に小田急電鉄と川崎市が、緑の保全などを盛り込んだ「向ヶ丘遊園跡地に関する基本合意書」を締結。2007(平成19)年には小田急電鉄が宅地開発の計画を発表し、2010(平成22)年には規模を縮小した住宅や庭園整備の基本計画を策定しました。しかし2014年、同社は「昨今の事業環境を勘案した結果」として、基本計画の見直しを表明しています。

 今回、跡地利用の方向性が改めてまとまったことで、2004(平成16)年の川崎市との基本合意も踏まえながら、小田急電鉄は計画の具体化を図っていくとしています。

【了】

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