東京テレポート駅の「テレポート」って何? 駅名に刻まれた臨海副都心の「先進」構想
りんかい線 東京テレポート駅の「テレポート」には、どのような由来があるのでしょうか。調べていくと、臨海副都心の計画が具体化した1980年代まで話はさかのぼります。
「通信の拠点」になっていない…?
JR山手線・京浜東北線の田町~品川間で工事が進む新駅(東京都港区)の名称が「高輪ゲートウェイ」と発表(2018年12月)されて以来、カタカナを含む駅名がさまざまな形で話題になっています。高輪ゲートウェイ駅から東へ約3.6kmの場所にある東京テレポート駅(東京都江東区)も、そのうちのひとつです。
東京テレポート駅は、新木場~大崎間を結ぶ東京臨海高速鉄道りんかい線の駅。「お台場」こと、東京湾岸の埋め立て地を開発した東京臨海副都心にあります。いまから20年以上前の1996(平成8)年3月30日に開業しました。
東京都内にあることから、駅名に「東京」が含まれているのは分かります。一方、「テレポート」はテレビ(television)や電話(telephone)など、情報を遠くに届ける通信機器などの接頭辞「tele」に、港湾(port)をつなげた言葉。「通信の拠点」でもいえばいいでしょうか。
しかし、東京テレポート駅そのものに通信の拠点といえるような設備があるわけではありません。それにも関わらず「テレポート」を名乗っているのは、駅というより臨海副都心の開発計画と深い関係があります。
1990年頃のアニメ”パトレイバー”で東京テレポートシティとかなかったけ?