【廃線跡の思い出】日立電鉄線 「孤島」のようにポツンと残っていたホーム

かつて常磐線から太平洋沿いと内陸側の二手に線路を延ばしていた日立電鉄。廃止から1年が経過したころ、内陸側の終着駅だった常北太田駅を訪ねました。

水郡線支線の終着駅とは一字違い

 水戸駅(茨城県水戸市)と安積永盛駅(福島県郡山市)を結ぶ、全長137.5kmのJR水郡線には、途中の上菅谷駅(茨城県那珂市)で分岐する支線があります。

Large 190403 hitaden 01

拡大画像

日立電鉄線の常北太田駅跡。島式ホームがポツンと残っていた(2006年9月、草町義和撮影)。

 水戸~安積永盛間は1990(平成2)年に乗車しましたが、支線を訪ねたのは、それから16年後の2006(平成18)年9月。いわゆる「乗りつぶし」をするのが目的で、水郡線の支線など東日本エリアのローカル線を乗り歩きました。

 上菅谷駅で支線のディーゼルカーに乗り換えて15分、列車は終点の常陸太田(ひたちおおた)駅(茨城県常陸太田市)に到着。駅舎は1927(昭和2)年に建造されたもので、レトロな雰囲気が漂っています。

 ふと駅前を見渡してみると、少し奥まったところに「いい旅いろいろ 日立電鉄交通サービス」という看板を掲げた建物が見えました。2005(平成17)年に廃止された日立電鉄線の終点、常北太田(じょうほくおおた)駅の駅舎。常陸太田駅とは一字違いです。

 このときは廃止から1年が過ぎており、日立電鉄の子会社だった日立電鉄交通サービスというバス会社の営業所として使われていました。改札口のそばにはきっぷ売り場が残っており、「鉄道線 定期券・回数券・売場」と記されたガラス仕切りもそのままでした。

残り847文字

この続きは有料会員登録をすると読むことができます。

2週間無料で登録する

Writer: 草町義和(鉄道ニュースサイト記者)

鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。

最新記事

鉄道運行情報(外部サイト)

  • 「最新の運行情報はありません」

道路交通情報(外部サイト)

  • 「最新の交通情報はありません」