【懐かしの国鉄写真】暑かった夏の日 機関区の一般公開で捉えた、各地から集結した車両たち

国鉄時代末期に各地で開催された機関区一般公開。前回は高崎第二機関区と八王子機関区の様子をお届けしましたが、今回は浜松機関区と沼津機関区で開催された一般公開の様子を写真で振りかえっていきます。

浜松機関区では展示車両と留置車両の区別ができず

 国鉄末期に開催された機関区公開を紹介する2回目は、浜松機関区と沼津機関区の記録です。浜松機関区の公開は1984(昭和59)年8月23日、夏休み中なので親子連れで賑わっていました。

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左からDD16 1、EF58 165、ED60 1、EF15 168。展示らしい並べ方はこの4両のみだが、EF15のパンタは上がっていない。EF58には「さよならEF58」のヘッドマークが取り付けられていた(1984年8月23日、楠居利彦撮影)。

 私はこの時初めて東京から「青春18きっぷ」を使って出かけたので、機関区にいた時間よりも往復する時間の方が遙かに長く、113系乗りつぶしの合間に機関区も見てきたという感じの1日でした。

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浜松駅から機関区までは遠鉄バスの臨時便が運行されていた。会場入口に着いた時点でかなり暑い。当時、浜松機関区の配置車はEF60形が大半を占め、構内は石を投げればEF60形に当たるという状態だった(1984年8月23日、楠居利彦撮影)。

 広い構内は展示車両と自区の留置車両との区別が曖昧で、展示車両と思われるのはEF58 165、ED60 1、EF15 168、EF59 1、EF66 901、EF63 14、ED18 2、DD13 205、DD16 1、クモル23050、クエ28100、62系4両など。

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画面左端には展示車両のクモル23形などが見える。留置線はEF60形で埋め尽くされている(1984年8月23日、楠居利彦撮影)。

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Writer: 楠居利彦(鉄道ライター)

1946年、東京生まれ。中央線の沿線で育ったので、鉄道は複線で電化され、長編成の電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道誌の創刊に関わり、車両データ本の編集を担当した。趣味は鉄道模型製作。

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