現役最速! 海自はやぶさ型ミサイル艇の退役時期と北辺を守る余市基地の悩ましい話

海上自衛隊のはやぶさ型ミサイル艇が、まもなく退役の時期を迎えようとしています。ところが後継艦艇の建造計画は聞こえず、今後、同艇を配備し北海道の北辺を守る余市基地のあり方を左右することになるかもしれません。

一芸に秀でた小型艦よりも多用途に使える大型艦が欲しい

 一方、海上自衛隊は新時代の主力となる多用途艦として、「3900トン型護衛艦」の建造を始めようとしています。同艦は通称「FFM」と呼ばれ、これまでの沿海警備用の小型護衛艦(DE)と掃海艦艇(MSO/MSC)の、両方の機能を持つ新艦種です。

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3900トン型護衛艦、通称「FFM」のイメージ(画像:三菱重工業)。

 FFMは2018年度予算で初めて建造予算がついた新型護衛艦で、基準排水量3900トン、全長130m、幅16m、主機はガスタービン+ディーゼルのCODAG式、速力は30ノット(約55.5km/h)というスペックが計画値として公開されています。

 今後、大幅な防衛予算の増額が難しく、自衛官定数の拡大も難しいなかで、海洋防衛力の強化を図ろうとしたときに、1隻で沿岸防衛と掃海(機雷処理)、船団護衛(離島防衛)まで様々な任務に対応できる船が必要とされ、このような新艦種が設計されました。

 これにより、従来の沿岸防衛用の小型護衛艦と地方隊配備の掃海艇の両方を更新する計画で、現時点で22隻の導入が計画されており、1番艦は2022年3月に竣工する予定です。

 2019年4月現在、護衛艦隊隷下の地方配備部隊の小型・旧式護衛艦が16隻、地方隊配備の掃海艇が13隻あるため、合計すると29隻になります。これをFFM22隻で更新しようとしているのですが、どうやら前述の、はやぶさ型ミサイル艇の置き換えも視野にあるようなのです。

 とはいえ、次期中期防(2024年4月以降)で建造するにしても、計画くらいは現時点で立てなければなりませんが、前述のようにそうした話は一向に聞こえてきません。むろん、単能艦の運用に限界が生じているなか、改めてミサイル艇を導入するのは厳しいでしょう。

【写真】荒れた海にも対応する職場、はやぶさ型の艦橋内部

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コメント

1件のコメント

  1. 既にミサイル艇と言う艦種が戦術的に不要になったと言うこと。

    不審船を追いかけるのに都合が良いからそう言う任務もあったが、

    海保にも高速船があるし必要無くなった。はやぶさ自身も搭載しているが対艦ミサイルの

    進化によって敵艦に高速で近づくミサイル艇自体が不要になってしまった。

    戦術的にはミサイル艇である必要が無いし戦略的にはミサイル艇より大きい艦の方が良い。

    よって今後は作られないし余市がどうなるのかは知らない。

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