新移動サービス「MaaS」ANA&京急がバリアフリーに活用へ きっかけは「おばあちゃん」

ANAと京急、横須賀市、横浜国立大学が「ユニバーサル マース」の社会実装に向け連携を進めています。「マース(MaaS)」は人の移動の新サービスを指す言葉ですが、ANAはこれをバリアフリーに活用するとしています。

「ユニバーサル マース」をANAで行う意義とは

 ANA マース推進部の大澤信陽(のぶあき)さんは、この「ユニバーサル マース」企画の発案者です。当時90歳を超えた自身の祖母が「会いに行きたいけど、体が不自由なので人に迷惑をかけるのが申し訳なくていけない」と話したことがきっかけといいます。大澤さんは、航空会社がこうした取り組みを行うのは意義があることと話します。

「航空会社は、長距離移動のお客様情報を一番先に入手する場所でもあります。それをほかの交通事業者と共有することで、効率良くサービスを提供できるようになり、利用者の移動もスムーズになるのではと考え、多くの人が使いやすいユニバーサルデザインと、マースを掛け合わせることにしました」(大澤信陽さん)

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「Universal MaaS プロトタイプアプリ」のイメージ(2020年2月7日、乗りものニュース編集部撮影)。

 会見でANAの平子裕志社長は「実証実験の成功を重ね、やがて賛同してもらえる事業者を増やして、大きなものにしていきたいと考えています」とし、京急の原田一之社長も「これからは複数の交通手段が連携し、多くの利用者がよりスムーズに移動できるようになればいいと思います」といい、両社ともにこの活動の輪が広がるよう呼び掛けています。

 また同日、公開された実証実験は、ANAが開発したプロトタイプアプリを通して行われています。このアプリは車いす利用者を対象とし、空港から目的地までの経路検索や、空港や駅構内、施設周辺のルート案内に対応した「バリアフリー乗り継ぎルートナビ」として機能します。他方サービス提供者は、介助を要する利用者の位置情報や属性情報を閲覧できるほか、その利用者が空港、駅、施設に接近した際に通知が受け取れます。

 ANAは今後、さまざまな特性を持った利用者や各サービス提供者でテストを重ね、サービス提供者間で連携し、2020年度内の社会実装開始を目指すとしています。

【了】

【写真】「Universal MaaS プロトタイプアプリ」を実際に起動

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