【空から撮った鉄道】JR東日本の新幹線の要 広大な新幹線総合車両センターを撮影する

仙台市郊外の田園地帯に広がるJR東日本新幹線総合車両センターは、東北・上越・北陸新幹線を走る車両の搬入、重要な検査、解体など、新幹線の要の場所です。この新幹線総合車両センター、2012年から何回か撮影しています。

東京や大阪の新幹線車両基地とは異なる広大な車両基地

 北海道から九州まで伸びる新幹線網には、要所に車両基地があります。さらにその中には新車の搬入、全般検査、解体に至るまで総合的に行う要の基地があります。JR東日本の新幹線では、仙台市郊外にある「新幹線総合車両センター」がそれです。

 ここは宮城県の宮城郡利府町、仙台市宮城野区、多賀城市に跨がり、全長約4kmの広大な長細い敷地となっています。私は利府町にあるから「利府基地」と呼んでいるのですが、「新幹線総合車両センター」が正式名称です。国鉄時代に開設された時は「仙台新幹線第一運転所」「仙台工場」と、ふたつの組織となっていました。

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数多くの電留線を設ける新幹線総合車両センターに、E4系とE5系に挟まれたE2系が留置されている(2012年5月7日、吉永陽一撮影)。

 2012(平成24)年、まだ震災の傷跡が生々しい仙台空港を飛び立ち、仙台市内を撮影しました。空港は津波に飲まれてしまいましたが、再開を待って仙台の撮影業務をしたのです。それとは別に『空鉄』本執筆のため、仙台と新幹線総合車両センターを空撮することになりました。

 同センターの周囲は田園地帯です。そこに滑走路の如く長細い敷地があるものだから、仙台空港から離陸して利府町へ近づくとすぐに発見できます。いつもは東京や大阪にある新幹線基地に見慣れているため、その倍は軽くある敷地に驚きました。24mmの広角レンズで入るだろうと思っていたけれども、実際にファインダーを覗くとけっこうギリギリで、敷地を囲むように大回りして旋回してもらいながら、おさまりの良いアングルを見つけて撮影しました。

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新幹線総合車両センターを南側から撮影する。上を仙台北部道路が通り、そのすぐ上(北側)に東北本線利府支線の新利府駅がある。写真左下から上へ伸びるのが東北新幹線である(2012年5月7日、吉永陽一撮影)。
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さらに北側に進むと、編成を解かれたE1系が留置されていた(2012年5月7日、吉永陽一撮影)。

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Writer:

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。

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