「タクシーでフードデリバリー」都内で開始 新型コロナで旅客減 特例認可 日本交通
東京都内タクシー大手の日本交通は2020年4月27日(月)、東京23区および武蔵野市、三鷹市のエリアで、タクシーを活用したフードデリバリーを開始したと発表しました。タクシーによるデリバリーサービスは、都内においては日本交通が第1号だそうです。
新型コロナウイルスの影響によりタクシーの旅客需要が激減する一方、飲食物の配送などのニーズが増加しています。通常、タクシーで貨物のみを輸送することはできませんが、この状況を踏まえ4月21日(火)、国土交通省が緊急事態宣言期間に調整期間を加えた期間に限り、タクシー事業者による有償貨物運送を特例的に認める通達を発出。日本交通は翌22日(水)に許可されたそうです。
日本交通は今回、中国料理「麻布十番 富麗華(ふれいか)」、およびステーキハウス「ウルフギャング・ステーキハウス」のデリバリーを行います。タクシーによるフードデリバリーのメリットについて日本交通は次のように説明します。
「配送手数料は一般には商品金額に対する率で決まりますが、タクシーは距離と時間から決まるので、高い商品でも一定の配送コストに収まる利点があります。レストラン側も負担が軽減され、顧客への価値提供に注力できるほか、提供可能エリアが広く、プロドライバーが配送する安心感もあります」(日本交通)
今回のタクシーによるフードデリバリーは、5月13日(水)までの期間限定で実施予定だそうです。日本交通は、「タクシーという個別輸送機関としての社会インフラを有効活用し、社会の要請に応えていくことは公共交通機関としての使命」だとしています。
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