国道九四フェリー新造船「涼かぜ」進水 総トン数1.7倍 車両待ち時間短縮 2月就航へ

最短距離の四国~九州航路です。

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「涼かぜ」の外観イメージ(画像:国道九四フェリー)。

 国道九四フェリーが2020年8月27日(木)、新造船「涼かぜ」の命名・進水式を行いました。

「涼かぜ」は、2021年で就航から20年を迎える「遥かぜ」の代替船です。「遥かぜ」と比べ、総トン数は697トンから1200トンに、全長は71.5mから86.65mに大型化します。

 車両積載台数は乗用車換算で16台アップの57台となり、混雑時の待ち時間短縮につながることが期待されるとのこと。それでいて旅客定員は従来の292人から変わらず、ゆったり船内で過ごせるといいます。

 デザインは、船体塗装を一新し、船内空間は「元気さ」と「スマートさ」をテーマにフロアごと内装を変化させ、既存のフェリーとは異なるイメージを創出。通常のいす席、桟敷席のほかに、授乳室やキッズスペース、有料の個室、展望席、マッサージチェア室など、あらゆる年代の利用者が快適に過ごせる設備を設けるとしています。

 国道九四フェリーは、愛媛県の西端部に位置する三崎港と、大分県の佐賀関港を70分で結び、四国~九州間のフェリーでは最短距離の航路です。2016年にも新造船「遊なぎ」を導入しており、さらに「涼かぜ」が登場すれば、3隻全てが2010年代以降に製造された船になります。

【了】

※一部修正しました(9月1日15時42分)。

【画像】新造船「涼かぜ」全体像&船内

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