船首のドリルで氷をガリガリ砕く! 最新の砕氷船「ガリンコ号III」そもそもなぜドリル付き?

北海道紋別市が建造した最新鋭の観光砕氷船が、横浜港にやってきました。この船は自衛隊や海上保安庁などが保有する砕氷船とは異なる特徴があるとのことで、関係者に話を聞くことができました。

用途は流氷観光だけじゃない 海洋観測支援も期待

 横浜港で実施された「ガリンコ号III IMERU」の報道公開では、オホーツク・ガリンコタワー株式会社の山井 茂船長と村井克詞研究員の両名から話を聞くことができました。

 山井船長のお話では、「ガリンコ号III IMERU」は最高速力約16ノット、航海速力13~14ノットの性能とのこと。なお「ガリンコ号II」がプロペラ1基だったのに対し、IIIではプロペラが2基になり、さらに「アジマススラスター」と呼ばれるポッド式になったため、舵が不要になるとともに安定性や操舵性が向上したそうです。

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ブリッジ(船橋)で操船方法を解説する山井 茂船長(2020年11月12日、柘植優介撮影)。

 また「ガリンコ号III IMERU」は、大学を始めとした研究機関の海洋観測などを支援する任務にも従事する予定だそうですが、村井研究員の話ではそのための装備として、船体後部に多用途クレーンと大型のAフレームクレーンを装備していると説明を受けました。

 多用途クレーンは各種機材の積み降ろしや乗降用タラップの設置などにも用いるそう。一方Aフレームクレーンは、プランクトンなどを採取するネットの繰り出しなどに使うとのこと。

「ガリンコ号III IMERU」は観光船としてだけでなく、海洋の研究観測支援にも就く予定で、その点でも既存の「ガリンコ号II」と比べて大幅に能力向上が図られていることがわかりました。

 今後のスケジュールは、11月13日(金)に横浜を出港し、宮城県の石巻や青森県の八戸、北海道の広尾や根室、網走などを経由して、11月22日(日)に紋別に到着する計画といいます。そののち「ガリンコ号III IMERU」は2021年1月9日にデビューし、紋別港を拠点に「ガリンコ号II」と2隻体制で流氷観光に用いられる予定です。

【了】

★★23年ぶりの新造ローター式砕氷船「ガリンコ号III IMERU」の全貌★★

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コメント

1件のコメント

  1. 新造船就航おめでとうございます。

    私は昨シーズン(2020年)にもガリンコⅡに乗りました。コロナ禍でほぼ外国人がいなくても連休だったこともあり、ほぼ全便満席の盛況さでしたので、船が大きくなるのは歓迎です。

    ただ気になるのが、デッキが少ないかなぁ…と思います。私もでしたが、神秘的な流氷をずっと見ていようと運航1時間ずっとデッキにいる方も多いので、デッキが混雑してました。座席数よりもデッキが欲しいところで、2階の船体脇にもデッキがあったらなぁと思いました。

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