救急車で高速道路を走行 料金は誰持ち? 国「完全無料にします」の背景

料金は誰持ち?

 たとえば群馬県では、急いで帰署するため高速道路を通行する際は、基本的に有料で、その費用は各消防本部が負担していたのだとか。患者の都合により東京まで搬送するような場合は、患者に後日、高速道路料金を請求するケースもあったといいます。

 群馬県消防保安課によると、救急車の帰署時における有料道路利用の扱いは明確でなかったと話します。帰署時に無料で有料道路を利用できれば、次の出動までの時間を短縮できることから、群馬県は国にルールの統一を要望。2020年10月30日に河野太郎行政改革担当大臣が、帰署時も無料にすると明らかにしました。

 群馬県によると今回、救急車は「料金を徴収しない車両」に含まれるという見解が示されたそうです。地元の上毛新聞は10月31日付けの記事で、これを受け群馬県内の消防本部からは歓迎の声が上がっていると報じています。

 なお消防車などは、以前から国土交通省の告示で、帰路を含めて無料とされています。今回は、この告示に定める車両に救急車も含まれたということです。

【了】

【写真】救急車の車体に暗号?「ECNALUBMA」意味は

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コメント

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3件のコメント

  1. 料金は誰もち?なんてまた変な中見だしをつけるのは止めにしてはいかがか。記事にはその答えが書かれていないではないか。社会が負担するんだよ。それがダメだというのなら交通運賃の通学定期割引なんかも不可ということになりはしないか?

  2. 救急車の全面無料化は大賛成。
    でもパトカーは有料にしてほしい。

    • なら、あおり運転の被害に遭っても泣き寝入りしてろ!