救急車に革命「患者の右側に立てる」 中身で勝負の新タイプ 救急医療を変える可能性

トヨタと日産の2社寡占状態が続く救急車の世界。そのなかで新興メーカーのベルリングが新型救急車「C-CABIN」を発表しました。現場の声を聞いて車体を大幅に改良した革新的救急車について、ポイントを聞いてきました。

車酔いしやすい人も安心の前向きシートを装備

 2つ目の、現場の隊員が必要とする安全性と使いやすさに関しては、車内で最も目に付く、救急隊員および同伴者用のシートにその理念が表れていました。

 従来、ヘッドレストのある背面付きシートは一つしかなく、ほかはベンチシートでした。対して「C-CABIN」では、4つのシート全てが独立式メディカルシート(バケットシート)になっており、左側に並んだ3つのシートは90度可動し前を向くことができます。また座面の跳ね上げ機構を有しているため、座面を上げればその分、活動スペースを確保することができます。

 さらに4つのシート全てが3点式シートベルトを備えるため、従来の救急車では、患者室の隊員および同伴者用シートが2点式シートベルトだったのと比較して安全性が大幅に向上しています。加えて天井部分に握りパイプを配置。走行中に立った状態で活動する隊員の安全も配慮されていました。

Large 20201119 01
新型救急車「C-CABIN」の患者室内。中で立つのは柏市消防本部から来た2名の女性救急隊員(2020年11月18日、柘植優介撮影)。

 3つ目の電動ストレッチャーの搭載は、女性隊員の活躍の可能性を拡大することにも関係しているといいます。それについては、会場でストレッチャーなどの実演を行うために、千葉県の柏市消防本部から駆け付けた女性救急隊員の説明でも触れられていました。

 話によると、車内からストレッチャーを積み降ろしするのは40~50kgのダンベルを上げ下げするのに似ており、救急隊員や消防隊員は腰を痛めないよう気を使いながら活動しているとのこと。

 飯野社長は、電動ストレッチャーならば、積み降ろしで腕力に頼る部分が減るため、男性隊員と比べて力の弱い女性隊員でも無理なく積み降ろしが行え、それによって女性隊員の活躍できる領域が広がるのではないか、ということでした。

【写真】従来の救急車との比較で判明! 新型救急車の革新ポイント

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス