「フリーザ」と呼ばれた電車 「戦闘力」はいくつだったか?

マンガ『ドラゴンボール』のキャラクター「フリーザ」。その名前で呼ばれる電車がありました。485系「彩(いろどり)」です。「フリーザ」は高い戦闘力を持っていましたが、電車の「フリーザ」はどうだったのでしょうか。

普通の電車ではなかった「フリーザ」

「フリーザ」と呼ばれた電車があります。

 JR東日本の長野総合車両センターに所属していた、485系電車「彩(いろどり)」です。

「彩」は2007(平成19)年に、国鉄時代から一般的な特急列車に使われてきた485系電車を改造して誕生。ライトの形状や色といった「顔」が、マンガ『ドラゴンボール』のキャラクターである「フリーザ」を思わせるため、鉄道ファンから「フリーザ」と呼ばれていました。

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「フリーザ」と呼ばれた485電車「彩」(画像:photolibrary)。

 電車の「フリーザ」は2017年に引退しましたが、その「戦闘力」はどうだったのでしょうか。

全対応の「フリーザ」

「フリーザ」は直流1500ボルト、交流20000ボルト50Hzと60Hzの3電源に対応。一般的なJR在来線が使用するすべての電気に対応しており、その電化区間(線路上空に架線がある区間)であれば、電気的にはどこでも走ることが可能。戦闘力が高い、とも言える。

意外性の「フリーザ」

「フリーザ」は、先頭車両の「顔」に備える愛称などを表示する装置に、なんと液晶ディスプレイを採用。旧来からの幕式やLED式ではない新しさ、意外性を備え、戦闘力が高い、とも言える。

楽しい「フリーザ」

「フリーザ」は、団体列車やイベント列車での使用を想定した「ジョイフルトレイン」に分類される車両。フルフラットになる簡易コンパートメント(個室)や、カラオケ機器を備えるフリースペースも用意されており、戦闘力が高い、とも言える。

安らぎの「フリーザ」

「フリーザ」は、車内にマッサージチェアを用意。乗客を癒したほか、冷蔵庫、電気ポット、女性専用トイレ、パウダールームの設置といった配慮もされており、戦闘力が高い、とも言える。

※ ※ ※

 このほかにも「フリーザ」の優れた能力はありますが、最後に、「フリーザ」は6両編成の全車がグリーン車で、気軽に近づける存在ではなかったことを付け加えておきます。

【了】

【写真】フリーザ様(※電車)の全貌をあばいてみた

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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4件のコメント

  1. くだらねぇ。たまにゃいいか。せめて数値化しろ。くだらなさが増す。

  2. 結局戦闘力が53万あったのかどうか、そこが重要だ。

  3. 昔工場見学で見たときは液晶じゃなくてプラズマだったけどなぁ
    勘違いか……

  4. 背もたれ2枚剥がしてシート間にはめ込むと寝台ダブルベッドのできあがり。
    ブドウ狩り号で帰りに寝て帰ったが駅に止まると寝ているのが丸見えで恥ずかしかった。