絶滅寸前! 国鉄特急電車の代名詞だった「485系」 残りわずかの車両はどこに?

かつて全国各地の特急列車で使われていた485系電車。いまも観光列車向けに改造された車両が残りますが、次々と数を減らしています。

1400両超が製造されるも残りわずかに

 国鉄の特急電車といえば、赤とクリームの2色で塗り分けられた車両をイメージする人も多いでしょう。そのなかでも、多くの列車に使われていたのが「485系」です。

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全国各地を特急列車として走っていた485系電車。写真は上野~会津若松間の特急「あいづ」(1993年10月、恵 知仁撮影)。

 485系は1964(昭和39)年から1979(昭和54)年にかけて1453両が製造されました(485系とほぼ同じタイプの481系、483系、489系を含む)。北海道から九州まで、四国を除く各地で主に特急列車に使われていましたが、新幹線の延伸や車両の老朽化などにより順次数を減らし、2017年3月には新潟~糸魚川間の快速列車を最後に毎日運転の定期列車の運用も終わりました。

 しかし、485系は完全に消滅したわけではありません。わずかですが、いまも団体列車や臨時列車で使われています。

 2020年夏時点で、製造時の姿を留めていまも走る485系電車は残っていません。営業用として現存するのはJR東日本が所有する3編成計16両です。これらはすべて、展望席や畳敷きのお座敷席を設けるなど、団体列車や臨時列車向けの「ジョイフルトレイン」に改造されています。

【写真】健在の485系「華」 車内の掘りごたつ席

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