地球37周分の距離を航海 練習艦「しまゆき」退役 現役はつゆき型残りわずか
就役から10年強で練習艦に転籍、当時は異例でした。
自衛艦としての艦歴を大過なく全う
海上自衛隊の練習艦「しまゆき」が老朽化に伴い、2021年3月19日(金)に退役しました。
「しまゆき」は、はつゆき型護衛艦の最終艦、12番艦として、三菱重工長崎造船所(長崎県長崎市)で建造された汎用護衛艦です。1986(昭和61)年1月29日に進水、翌1987(昭和62)年2月20日に就役すると、新編された第3護衛隊群第45護衛隊(当時)に編入され、佐世保に配備されました。
1999(平成11)年3月、呉に転籍するとともに練習艦隊第1練習隊に配属となり、その後は20年以上にわたって練習艦として運用されました。海上自衛隊によると、「しまゆき」の総航海距離は地球の約37周分に相当するといいます。
退役にあたり、呉基地において自衛艦旗返納行事が行われ、最後の乗員の手で自衛艦旗が降ろされると、艦長から呉地方総監に返納されました。
なお、「しまゆき」の除籍により、練習艦隊に残るはつゆき型護衛艦は「せとゆき」のみになっています。
【了】
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