東京・葛飾の「亀有」は将来「鉄道の乗り換え」で有名になる?
「7」+「8」で羽田空港直結の可能性も
亀有駅には、南東側と西側への鉄道路線構想もあります。「メトロセブン」と呼ばれている路線で、亀有駅のすぐ東側にある環七通りの地下を走行。亀有駅や西新井駅(東京都足立区)、青砥駅(東京都葛飾区)などを経由し、JR赤羽駅(東京都北区)とJR葛西臨海公園駅(東京都江戸川区)を結びます。
また「メトロセブン」は、JR赤羽駅から環八通りの地下などを通る鉄道路線構想「エイトライナー」と連携する構想も存在。両方が開業すれば、東急田園調布駅(東京都大田区)、東急二子玉川駅(東京都世田谷区)、JR荻窪駅(東京都杉並区)、JR赤羽駅、そしてJR亀有駅などを経由して、東京をぐるっと囲む路線が羽田空港~葛西臨海公園間へ誕生することになります(羽田空港方面は東急と京急が直通する「新空港線(蒲蒲線)」計画を踏まえ検討)。
ただ「メトロセブン」「エイトライナー」の構想は、先述の答申で「事業性に課題がある」「高額な事業費が課題になる」とされており、実現性は未知数です。
亀有駅に関連する新路線として、実現性がもっとも高いのは亀有駅に到達しない豊洲~住吉間。コロナ禍による影響も考えられるなか、亀有駅の鉄道路線は現在と変わらない可能性もありうるのですが、はたしてどうなるでしょうか。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
カネかければできる。そんなのより東京の東西線や千代田線の部分複々線化の方が費用対効果が高そう
だった。一昨年までは。
…………だから?