短距離でも「夜行バス」メリットは 名古屋~大阪 東京~静岡… 時間は昼間の倍でも

「夜行」ならではの利便性高いダイヤ設定 しかも安い

 名古屋~大阪や東京~浜松、わざわざ夜行で行くには短い距離かもしれませんが、緊急事態宣言下では状況が異なるものの、いずれも好評だといいます。

 メインの需要はやはり、名古屋方面からUSJ、浜松・静岡方面からTDLへ行く人だそう。たとえば名古屋~大阪の場合、名古屋駅や岐阜駅は大阪方面へ向かう終電の後に発車し、USJには朝6時32分着。1日たっぷり遊べます。名古屋行きはUSJの閉園後、21時35分に出発し、大阪駅や京都駅はやはり、名古屋への終電後に発車します。

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東京ディズニーリゾートのバスターミナル(乗りものニュース編集部撮影)。

 ジェイアール東海バスによると、メインの客層はUSJへ向かう10代から20代の若者、次に30代から50代のビジネス客とのこと。コロナ前には、続行便(2号車以降)の出る日もあったそうです。2度目の緊急事態宣言に入る前の2020年後半も、需要はだいぶ戻っていたといいます。

 しかしながら、長距離の夜行バスは従来から衰退傾向であったうえ、コロナが追い打ちをかけ、撤退や廃止も相次いでいます。比較的短い夜行バスも例外ではなく、九州では2020年に福岡~宮崎や福岡~鹿児島といった島内の夜行バスが相次いで姿を消しました。

 そうしたなか、夜行の強みを存分に生かしたダイヤと、新幹線とは比較にならない安さが特徴の名古屋~大阪や東京~静岡・浜松の夜行便。感染の状況で運行体制は変化するものの、ジェイアール東海バスは引き続き運行していく構えです。

【了】

【時刻表】名古屋~大阪7h超 東京~静岡8h超!

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1件のコメント

  1. 画像、浜松⇒東京の運賃表の表の左上の「区間」は、「乗車地」では?