中部空港に滑走路もう1本→発着数1.2倍…なぜ2倍にならない? 管制官からみるカラクリ

2本の滑走路の距離、どれくらいあればよいのか

 同時平行進入、同時平行出発が使用できるかどうかの条件には、2本の滑走路における中心線間の距離が関わっています。

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同時並行出発のイメージ(画像:国土交通省の資料より)。

 2本の滑走路で同時に離着陸を行う滑走路レイアウトで、クリアしなければならない最初のカベは、2本の滑走路の中心線間の距離が700フィート(210m)以上あることです。この距離よりも短い場合は、滑走路が2本あっても、1本とみなす運用となる規定があります。そのことから、国際基準では平行滑走路の最小間隔は700フィートとされており、それに準じて2本目の滑走路が作られることが一般的です。

 しかし、700フィートの距離が確保されても、無条件で同時に離着陸が行えるわけではありません。というのも、滑走路中心線間の距離が2500フィート(760m)未満の場合、「後方乱気流間隔」というルールが適用されるのです。

 航空機は後方に乱気流を発生させながら、前に進む性質を持ちます。そのため後続の航空機がその影響を受けないように、同一方向を飛行する航空機間に最低120秒の間隔を設けるというのが、後方乱気流間隔です。これは、2本の滑走路中心線間の距離が2500フィート未満の場合、別々の滑走路から離陸する出発機どうしにも設定しなければならないため、このような滑走路配置では処理機数があまり増やせないのです。

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コメント

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3件のコメント

  1. 決定したのは土砂処分場用地の建設であって、30年かけて埋め立てた後どうするかは未定。
    滑走路増設が決定したかのようなミスリードを誘う書き方は悪質と言わざるを得ない。

  2. 700フィート(210m)
    2500フィート(760m)
    こんなんで元管制官...ワラわせる!

  3. そのくらいの能力増強効果しかないのだったら、航空需要が減退している今、作らない方が吉かもわかりませんね。