民営化後初の赤字 NEXCO東日本2020年度決算 交通量減・SA/PA売上減響く
特に小型車が大きく減少しました。
「外環道の費用は一切含まず」決算
NEXCO東日本は2021年6月8日(火)、2020年度決算について会見を開催しました。決算の概要は次の通りです。
高速道路事業の営業収益は1兆1281億円で、前年度と比べ535億円減となりました。うち料金収入は7143億円で、前年度比1430億円減です。
背景には交通量の減少があります。交通量は前年度と比べ12.3%減少。ただ、その内訳を見ると小型車は13.5%減でしたが、大型車は7.8%減で、物流は比較的堅調だったとしています。
また、SA/PA事業の営業収益は、交通量の減少などにより、前年度比162億円減の243億円に。SA/PA事業全体では、47億円の営業損失(前年度は22億円の営業利益)を計上しています。
これらの結果、連結決算では2005(平成17)年の設立以来初となる当期純損失97億円(前年度は99億円の当期純利益)を計上しました。
なお、今回の決算および来年度の見通しについても、2020年10月に外環道の工事現場で発生した陥没事故や、工事の中止にまつわる費用は、一切含まれていないといいます。NEXCO東日本の荒川 真総務・経理本部長は、「影響額が算出できる状況ではない」としています。
【了】
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