「前向き駐車で」と言われても… 根強い「バック駐車派」 停めやすいのはどっち?
コンビニなど「前向き駐車でお願いします」と書かれてあっても、バックで停める人も多い日本。前向き駐車を前提とした設計の駐車場を、バック駐車を想定したものに改めるケースもあるほどです。何がメリットなのでしょうか。
「前向き駐車で」のお願いむなしく…
コンビニエンスストアなどの駐車場に、「前向き駐車でお願いします」などと書かれていることがありますが、にも関わらず、バックで停めている人もまま見られます。
前向き駐車を促すのは、クルマの排気ガスが近隣の住宅などにかかるのを考慮した、施設側の自主的な「お願い」の側面があります。
あるコインパーキングの会社によると、一般的に「駐車はバックで」と日本では考えられていることからも、そのように表示しているとのこと。欧米では前向き駐車がむしろ主流とも聞かれるので、道路や土地が狭い日本ならではのお願いといえるかもしれません。
また駐車場のなかには、そもそも前向き駐車を前提としたレイアウトもあります。たとえば、高速道路のSA・PAの車路から、斜め前向きに駐車するタイプの駐車マスです。新東名の一部SAでは、このタイプの駐車マスの前方に歩行者通路があり、「前進駐車・バック出庫」のみを想定したところがありました。
しかし、これらは2019年の改修でレイアウトが改められ、「バック駐車・前進出庫」の形になっています。NEXCO中日本によると、これには駐車場全体の構造上の問題もありましたが、「バックのほうが停めやすい」という利用者の声も反映したものだと話していました。
体幹障がい者は身体を捻って安全確認が不可能だから、福祉車両ドライバー対応できない。