ANA「結婚式場と化した旅客機」わずか13年で退役 777型「JA783A」最後に注目?

まだまだ飛べただろうに……!

導入は2008年

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羽田空港を離陸するANAのボーイング777-300ER「JA783A」(2021年6月15日、乗りものニュース編集部撮影)。

 ANA(全日空)で運用されていたボーイング777-300ER「JA783A」が、2021年6月15日(火)の午前9時すぎ、退役にともなうフェリーフライト(回航)のため、羽田空港を離陸しました。

 JA783Aは、2008(平成20)年にANAに導入され、おもに北米線や欧州線などの長距離国際線を担当してきました。客室は264席を配し、ファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラスが設定されています。最後の定期便フライトは、3月28日のロサンゼルス発羽田行きNH105便でした。

 3月28日のフライトから今日まで、JA783Aは羽田空港で翼を休めている状態でしたが、この期間に異例の”業務”を担当することになります。2021年5月、6月に実施された、駐機状態の旅客機で結婚式を行なうというイベント「THE WEDDING with ANA ~機内ウェディング~」で、JA783Aがその担当機に。このイベントは多数のメディアに取り上げられ、同機も「結婚式場と化したANA機」として、新郎新婦とともにその姿が報じられています。

 ANAでは新型コロナウイルス感染拡大にともなって、保有する旅客機の体制を見直し、固定費の削減を図っています。20年から25年使用されることが一般的な旅客機市場で、導入からわずか13年弱での退役となったJA783Aも、この一環と見られます。

 JA783AはNH9433便として羽田空港を出発したのち、ホノルルを経由します。ANAによると、ホノルルを出発したあとの同機は、多数の旅客機が安置される米・カリフォルニア州のモハーヴェ空港へ向かうそうです。

【了】

【写真でさっと見る】ANA「JA783A」最後の勇姿

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