今回 山手線が青かったら…停電で線路へ下車 対策ないのか 実は進化中の電車停電対策
もし今回 山手線の電車が「青いやつ」だったら…?
「できれば駅で降ろして」のためどうするか、ひとつ目の方法は車両への走行用バッテリー搭載です。駅間走行中に停電しても、最寄り駅まで自走できるぐらいのバッテリーを搭載することで実現します。
ここ数年で広がってきたもので、東京メトロでは銀座線の全編成と丸ノ内線の新しい車両(2000系)に、京王電鉄では2017年デビューの5000系電車にそうしたバッテリーを搭載。2020年にデビューした東海道・山陽新幹線の最新車両「N700S」も、高速鉄道車両として初めて走行用バッテリーを搭載しています。
今回トラブルがあったJR東日本でも、走行用バッテリー搭載車が2020年12月にデビューしています。横須賀・総武快速線用のE235系電車1000番台です。
この青いE235系電車1000番台は、2015年にデビューした山手線の現在車両(E235系0番台)の弟分ともいえる車両。もし兄貴分である黄緑色の山手線0番台にも走行用バッテリーがあったら、今回のトラブルは「停電しても電車が動いてる! すごい!」とSNSで話題になったかもしれませんが、登場時期の違いなどを考えると、言っても仕方がありませんね。
さて、ふたつ目の方法ですが、こちらは走行用のバッテリーを車両ではなく、地上に設置します。変電所からの送電にトラブルが発生した場合、その地上バッテリーから架線に送電して列車を走らせる形で、東京メトロや小田急電鉄などで導入されています。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
さすが惠さん、エスパーですね。2021年12月に時間を先回りしてE235系1000番台のバッテリー搭載写真を撮影して、今日の記事に貼り付けるなんて、尊敬してしまいます!
信号用配電線(二重系になっているかもしれません)も(が)停電したら車内信号も使えなくなって危ないので、やはり止めておかざるを得なかったりして。
薄っぺらい記事だこと
もしも~だったらとか、いらないよ。