東京23区の「閑散駅」5選 利用者が少ないのにはワケがある? 1位の駅はいま激変!
およそ950万人が住む東京23区には、多くの人でにぎわっている駅が多数ありますが、一方で利用客が少ない駅も存在します。今回はそんな閑散駅を5つ紹介。世界有数のターミナル駅の隣りや、激変を遂げた駅などが登場します。
周りは住宅、周りは川…様々な閑散駅
東京23区にはおよそ950万人もの人々が住んでいます。そのなかにある駅は、新宿駅を筆頭にいずれの駅前も人と人が行き交う雑踏を思い浮かべるかもしれません。しかしなかには、利用客が少ない駅も少なからずあります。
東京都が公開している「東京都統計年鑑」から最新の2016年度のデータに基づき、23区内で乗車人員が少ない「閑散駅」トップ10のなかから5駅を訪れてみました。なお、都電荒川線や東急世田谷線といった軌道路線(路面電車)は省いています。
【第9位】亀戸水神駅:1日平均乗車人員1973人(東武亀戸線)
まず紹介するのは、江東区亀戸にある東武亀戸線の亀戸水神駅です。マンションが建ち並ぶ住宅街にある駅です。にもかかわらず、この駅の1日平均乗車人員は1973人しかいません。なぜでしょうか。
そう思い、JR総武線に接続する隣の亀戸駅に歩いて向かうと、なんと8分ほどで着いてしまいました。ここに“マンション街の秘境駅”たる理由があるように思います。都心方面に向かう場合、150円払って電車を待って1駅間だけ乗るのと、総武線の亀戸駅にそのまま歩くのもそこまで変わらないというわけですね。一方、反対方向は多くが東武スカイツリーライン(伊勢崎線)に接続する曳舟行きで、北千住方面へ向かう際は便利かもしれませんが、使う機会は限られそうです。
【第8位】足立小台駅:1日平均乗車人員1907人(日暮里・舎人ライナー)
続いては、足立区小台にある日暮里・舎人ライナーの足立小台駅です。荒川と隅田川に挟まれた細い陸地にある駅で、駅付近には家電量販店やホームセンター、スーパー、マンションなどがありますが、そもそも陸地の幅が260mほどしかないため、土地が少ない状況。1日あたりの乗車人員は1907人です。
小田急線南新宿駅ですが、JR代々木駅からそう遠くない位置にあるため、小田急線から山手線内回りや中央・総武線秋葉原方面への乗り換えに利用していたことがあります。小田急線の各停は新宿駅地下ホームに到着しますが、通勤時のJRへの乗換は混雑がひどく時間もかかります。南新宿駅から代々木駅まで普通に歩いても、新宿乗換の場合と同じ電車に乗ることができました。