夜行列車は「激変」するほど良い―京都発新宮行き夜行特急「WE銀河」はどうか?
甲殻類の亀
夜行特急「WEST EXPRESS 銀河」は、串本駅で約2時間の停車。その間、乗客は2班に分かれ、「レストラン空海」での朝食「漁師の朝ごはん」、ジオガイドの案内による天然記念物「橋杭岩」鑑賞を入れ違いで楽しみます。
「漁師の朝ごはん」は「カツオのたたき丼」「トコブシ」「亀の手味噌汁」「漬物」と、串本ならではの味覚が集結。「亀の手」は貝のようですが甲殻類で、その味噌汁には磯の風味が薫っていました。
空気がすっかり朝のものになった夜行特急「WEST EXPRESS 銀河」は、串本駅を8時ちょうどに発車。終点である熊野地方の中心都市、新宮へは9時37分に到着予定です。車窓には引き続き、太平洋が広がっています――。
――こうして京都駅から新宮駅へ到着したのですが、この夜行特急「WEST EXPRESS 銀河」が持つ「夜行列車の良さ」、いかがでしょうか。
程よい時間に都会を出て、程よい時間に太平洋で目覚められるこの列車。そのポテンシャルは高いと思います。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
117系は鉄オタには評判いいんだろうけど、一般の人からしたらうるさくて仕方ないと思うが。
昼行ならともかく、夜行というか寝台と考えるとなおさら。
かつての新宮夜行を思い出しました。時間も車両も違いますが。