JR在来線特急 長時間走る列車は? やっぱり長い「サンライズ」 昼行は九州・北海道に
JR在来線の特急列車といえば所要時間は長くても4時間ほどですが、全国には夜行列車はもちろん、昼行列車も含めて5時間を超える特急列車が存在。定期列車からそんな「長時間走る特急列車」をピックアップしました。
5~6時間台の昼行特急も
JR在来線の特急列車の運転距離や所要時間は、新幹線の延伸や速度向上などで縮まる傾向にあります。しかし全国を探してみると、今も長い時間をかけて走る列車が少数ながらも存在。今回は5時間以上かけて毎日走るJRの在来線定期特急列車を紹介します。
寝台特急「サンライズ出雲」12時間17分(上り東京行き)
島根県の出雲市駅を出発し、東京駅を目指す夜行列車です。上りは出雲市18時51分発、東京7時08分着ですが、下りは東京22時00分発、出雲市9時58分着で20分ほど所要時間が短くなります。走行距離は953.6km。上り列車では、山陽本線の舞子付近でライトアップされた明石海峡大橋、東海道本線の根府川付近で朝日に照らされる太平洋を展望できます。
寝台特急「サンライズ瀬戸」9時間42分(上り東京行き)
高松を21時26分に出発。夜の瀬戸大橋を渡り、岡山で出雲市発の「サンライズ出雲」と連結したのち山陽本線や東海道本線を走り、東京には翌朝の7時08分に到着します。走行距離は804.7km。下りの所要時間は上りより15分短い9時間27分です。不定期で琴平まで延長運転される際は、10時間39分になります。
特急「にちりんシーガイア」6時間6分(上り博多行き24号)
九州の博多~小倉~大分~宮崎空港間413.1kmを日豊本線経由で走破する特急「にちりんシーガイア」は1日3本。このうち、所要時間が最も長いのが宮崎空港17時19分発、博多23時25分着の24号で、在来線昼行特急のなかではトップです。ちなみに宮崎空港から福岡空港へは航空便も運航されており、45分前後で両空港を結んでいます。
所要5時間台の定期特急も
このほか、北海道の「オホーツク」「宗谷」や、山陰本線を走る「スーパーおき」も所要時間が5時間を超える特急列車です。「にちりんシーガイア」「オホーツク」「宗谷」は、かつてそれぞれ同じ区間で夜行特急も運行されていました。
ちなみに定期列車ではありませんが、新しい夜行特急「WEST EXPRESS銀河」は下りが京都~出雲市間を12時間16分、上りが出雲市~大阪間を14時間12分かけて走ります。2020年9月11日(金)にデビューする予定です。
【了】
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