三井E&S造船 最後の新造官公庁船「白萩丸」を水産庁へ引き渡し

今後、三井E&S製の公用船は新造されません。

三井E&S製漁業取締船3姉妹の末っ子、水産庁へ

 三井E&S造船株式会社は2021年7月15日(木)、玉野艦船工場において漁業取締船「白萩丸」(しらはぎまる)を水産庁に引き渡したことを発表しました。

「白萩丸」は1994(平成6)年に建造された現用の白萩丸の代替として建造された船で、2021年2月に進水したのち、岸壁での艤装工事を経て、このたび引き渡されたといいます。

 すでに、三井E&S造船の艦艇・官公庁船事業は、2021年10月には三菱重工業へ譲渡される予定であることから、同船は三井E&S造船が新造した最後の官公庁船となりました。

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三井E&S造船の玉野艦船工場が新造した最後の官公庁船となった漁業取締船「白萩丸」(画像:三井E&S)。

 なお今回、引き渡された「白萩丸」は、総トン数916トン、全長68.45m、幅10.6m、人員は最大31名で、福岡県の九州漁業調整事務所に配属されるとのこと。同船は、2020年に就役した「白嶺丸」(はくれいまる)および「白鷲丸」(はくしゅうまる)と同仕様の船として建造され、最新鋭の漁業取締船として日本周辺海域における違法操業漁船などの取り締りに従事する予定です。

【了】

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