豊洲市場でも活躍 走るドラム缶「ターレ」 正体はハイスペックな乗り物!?
築地市場から移転した豊洲市場でも、3輪の小型運搬自動車が走り回っています。このクルマは「ターレ」と呼ばれるもので、慌ただしい市場で力を発揮できるいくつかの長所があります。
60年以上前から市場で活躍するターレ
東京都江東区の豊洲市場では、3輪の小型運搬自動車が場内を縦横無尽に走り回っています。これはターレットトラック、通称「ターレ」と呼ばれるクルマです。
ターレは、たる状の車体に駆動装置を収め、後ろに荷台がついた3輪自動車で、全長3m、幅1mほどで、重さは1tもありません。それでいながら荷物は1~2tまで積み込むことができ、車体の上部についた円形のハンドルは前方の駆動輪に直結しているため、その場で回転できるなど、小回りが利くのが持ち味です。
重量のあるユニットごと回して操縦するため取り回しが重く、最高でも時速15km程度しか出すことができません。しかし多くの人や物が行き交う市場内を、小回りを活かして器用にすり抜けていきます。
上野動物園のバックヤードでも使われています。