広がるノーヘルOKの電動キックボード実証 姫路市&神姫バス協力で開始 4車線道NG
最高速度15km/hです。
「小特」扱いだからヘルメット任意
電動キックボードを製造販売する合同会社E-KON(兵庫県姫路市)と神姫バスは2021年8月12日(木)、姫路市街地の公道で電動キックボードのヘルメット着用が任意となる実証実験を開始しました。
公道を走行する電動キックボードは通常、原付(50cc)に分類され、車道走行やヘルメットの着用が義務づけられますが、今回は電動キックボードの道路交通法上の扱いが「小型特殊自動車」となり、ヘルメット着用は任意に。最高速度が15km/hに制限されるなど、走行条件の変更が適用されます。なお、原付免許では乗れず、普通自動車免許が必要になります。
今回の実証実験では、姫路市の職員と神姫バスグループの社員が、姫路駅から半径2kmのエリア内において、通常業務の移動手段として電動キックボードを使います。協力企業には、三井住友海上火災保険、MS&ADインターリスク総研も名を連ねます。
自動車を使うほどでもない短距離の新しい移動手段として電動キックボードを活用すること、また歩行者、自転車、自動車が安全に共生するために必要なデータ取得などを目指すといいます。ただし、自転車は双方通行可とされている一方通行の車道や、片側2車線以上の道路などは、安全性の観点から今回は自主規制で走行禁止にしているということです。
この実証実験は産業競争力強化法に基づく「新事業特例制度」の認定を受けたもので、同様の実験は現在、電動キックボードのシェアリングサービス事業者が全国の都市で行っています。電動キックボードを販売する会社がこの実証を行うのは西日本初、全国では福島県で実証実験中のSWALLOW合同会社に次ぐ2例目です。
【了】
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