駅前広場? いいえ「公園」です 武蔵小杉駅前「こすぎコアパーク」新装で公園らしく
東急線武蔵小杉駅前の「イベント広場」……との認識が強かったという公園「こすぎコアパーク」がリニューアル。少しの工夫で、駅からの回遊性を大きく高めました。
名実ともに「公園」になった?
東急線 武蔵小杉駅前の公園「こすぎコアパーク」が2021年10月26日にリニューアルオープンしました。
同公園は駅南口を出てすぐ。リニューアルにあたり、腰を下ろして一休みできるベンチや植栽のほか、園内にオープンカフェや飲食店が新たに整備されました。
敷地面積は1100平方メートルと、公園としては決して大きな規模ではないものの、タワーマンションや商業施設などが建て込む駅前にあって、貴重なオープンスペースだといいます。
ここは従来から、地域の祭りや盆踊りの会場となっていましたが、「公園というより、イベント広場という認識が強かったですね」(東急 都市開発事業部 椎名僚平さん)とのこと。というのも、駅と公園とが、フェンスでハッキリと分けられていたからです。
今回のリニューアルは地元の川崎市と東急が連携して取り組み、フェンスを取り払うことで公園と駅空間をほぼ一体化。南口を出てすぐ公園で一休みできるようになりました。整備にあたり、街の回遊性を向上させる空間形成を推進する国の制度を活用しています。
再開発が進む武蔵小杉駅のなかでも、この東急の南口付近は、古くから中小の商業施設が立ち並ぶエリアです。10年ほど前と比べると、見違えるように駅前の空間が広くなったと感じます。
ここが「公園」に位置付けられたのも、再開発計画のなかで、もともと近くにあった公園の位置にタワーマンションが建てられるにあたり、公園の機能を移転したためでした。今回のリニューアルによって、その機能がさらに高まることが期待されています。
【了】
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