JR西 屋根上がスゴイ新型総合検測車「DEC741」導入 夏に引退した国鉄443系の魂移設も
国鉄443系の「魂」を移設
JR西日本によると、DEC741の導入で現地での人による目視検査を減らすことにより、重大労災(触車、感電、墜落)のリスクを低減でき、またこの取組みなどにより、2030年までに鉄道設備の検査業務を約1割削減できるといいます。
JR西日本の新型総合検測車「DEC741」は、トロリ線の検測も可能。DEC741-101の屋根上に架線検測装置を搭載し、トロリ線の摩耗を測定できます。
その測定のため、今年2021年夏までJR西日本が使用していた国鉄443系電気検測試験車の装置を、DEC741に移設しているそうです。
DEC741は電気式気動車で、最高速度は100km/h。JR西日本の在来線全区間の走行、検測が可能とのこと。2021年11月から試験運用が開始される予定で、2025年度からの実用化が目指されます(すでに過去443系で行っていたトロリ線の検査は順次実施)。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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