滑走路不要! 垂直離着陸OKのティルトローター旅客機「AW609」中東に初お目見え

そのうち日本の空も飛ぶようになるかも。

最新鋭の自家用機としてVIPらにPR

 イタリアの航空機メーカーであるレオナルド・ヘリコプターズは、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで2021年11月14日(日)から始まった航空見本市「ドバイエアショー2021」において、垂直離着陸が可能なティルトローター機 AW609の量産初号機を初出展し、一般公開を開始しました。

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ドバイエアショー2021に初出展した民間向けティルトローター機AW609(画像:レオナルド)。

 AW609は世界初の民間向けティルトローター機として開発中の機体で、2003(平成15)年3月7日に初飛行に成功しています。当初は2020年の量産機納入を目指していたものの、2015(平成27)年10月に試作機(2号機)がイタリアで墜落するなどしてスケジュールが遅延していました。

 しかし、地道な改良を続ける一方、生産拠点をアメリカ東海岸のペンシルベニア州フィラデルフィアに開設。2021年4月には、そこで組み立てられた完成機がイタリアのミラノに搬入され、同地のマルペンサ空港を基点に各種デモ飛行を行うようになっており、このたび量産初号機を披露するに至りました。

 今回のドバイエアショーへの実機参加は、量産機の初披露ということだけでなく、ヨーロッパおよびアメリカ域外でAW609を展示したという点でも初めてになるとのこと。なお、エアショー初日の11月14日(日)にはドバイ首長国の執行評議会議長であるハムダーン・ビン・ムハンマド皇太子もAW609を視察しています。

【了】

【まさにヘリコプターのよう】ヘリポートで羽を回すAW609

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